2011/11/12

Daley"Those Who Wait"



マンチェスター出身、22歳のシンガーソングライター、Daley。4歳から歌に親しみを持つようになり、学校では聖歌隊に所属、家では歌詞を書いていた彼は自然と歌手に憧れを抱きます。しかしながら、マンチェスターは創作に充てる時間は十分に取れるものの、作品を披露する機会に乏しい街でした。


そこで、活動の機会を求めてロンドンへ移住。名前を売り込む為に出来る限り多くのギグに参加します。クラブでの活動だけではなくWeb2.0時代を生きるアーティストなので、ウェブでの活動にも余念がなく、BBC Introducing(アマチュアアーティスト向けに開かれた投稿サイト)に曲をアップしたのがきっかけで、BBC Radio 2 Electric Promsの収録機会を得ています。地域設定が施されているので、日本からでは視聴不可能。


また、Youtubeに投稿したMaxwellのヒット曲"Pretty Wings"のカバーを聞いたBlurのDamon Albarnから声がかかり、彼が所属するもうひとつのバンド、Gorillazの"Doncomatic"では客演として招かれています。






 

8月に無料配布された新作Mixtape"Those Who Wait"ではアコースティック版"Pretty Wings"、RMX版"Doncomatic"の2曲を含む計10曲が収録。Soul、Popな要素も絡めた楽曲群にセクシャルな歌詞は皆無なので青少年に優しい作りになっており、真夜中に流すと寂しさに襲われる曲ばかりです。お薦めなのは、揺らめくメロディー上で、Mixtape唯一のゲストであるFloetryの片割れMarsha Ambrosiusとのケミストリーが美しい"Alone Together"。湿った歌声で歌い上げる切ないバラード"Spent"です。


最も音楽的に影響を受けたアーティストにはPrinceを挙げている彼は、他にMaxwell、Jill Scott、D'angeloをお気に入りに挙げており、自身の音楽をネオソウルシンガーに区分しているようです。現行の音楽シーンはクラブミュージック化へと傾倒が著しいものの、彼音楽の質を失いたくはないから迎合はしたくないとウェブで見つけたインタビューでは答えていますし、古き良き時代を愛する人にはお薦めかもしれませんです。これまで、Estell、David Banner、Wretch 32らと仕事を共にしており、現在はデビューアルバムの準備中。

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