"Gucci Gucci"の1曲でメジャーと契約を交わした女性ラッパーKreayshawnが、25枚のお気に入りのアルバムとそれぞれへの思い入れをComplexで紹介していました。こちら→"Kreayshawn's 25 Favorite Albums"。最近、狂ったように良く聞いていると絶賛に近い形で紹介していたアルバムがThe Weeknd(ウィークンド)の"Thursday"でした。この記事を読むまで私はThe Weekndの楽曲はおろか名前も聞いた事がありませんでした。
The Weekndはシンガー、ソングライターAbel Tesfayeのプロジェクト。それにDoc McKinneyと Illangeloの2名のトラックメーカーと共にカナダはトロントをベースに活動をしています。今年の3月ミックステープ"House of Balloons"を公開しています。彼らの名前は300万人を超えるTwitterのフォロワーを抱えるDrakeによる自身のHPでミックステープ"House of Balloons"を紹介、"Wicked Game"の詩を引用等による投稿がきっかけとなり世間に広まっていきました。こうして話題を集めたミックステープから半年と置かず、8月には新たに"Thursday"を公開します。
マグショットを意識したんだろうけど、本物にも見える。
"Thursday"にはDrake客演曲収録されていますが、それを抜きに考えても、R&B、エレクトロニカの要素取り入れた浮遊感があるThe Weekndのサウンドはミックステープで話題になっていた頃のDrakeのサウンドに近く、DrakeによるThe Weekndのフックアップは単なる地元愛だけではなく、自分と共通する音楽性にも起因しているのかもしれません。ほぼ全編に渡りボーカルエフェクトを施されたAbelの歌声の輪郭を捉えるのが難しく、この煙のように掴めないファルセットと前途のドレイクライクなサウンドの親和性はセクシャル、陰鬱ある歌詞を多く取り扱っている歌詞の世界観を際立てます。レコード会社に所属せず既に海外公演を慣行する程までに高評価を得ているのとは裏腹に、私自身はまだ衝撃を受ける程には至らずにいます。歌声はいわゆる甘いに分類されるのだろうけど、芯が細い軽薄な甘さ故に、どうもサウンド有り気のように感じてならないからです。
"What You Need"の導入部はAaliyahの"Rock The Boat"から引用した"Baby now hold me close" から始まります。
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