2011/04/13

Adeleのアルバム"21"は何故売れるのか?



22歳の英国人シンガーソングライターAdeleの旋風が凄まじいです。発売初週208,000枚を売り上げ初登場1位を飾ります。その後、首位を守り続けMadonnaが持つ女性ソロシンガー英チャート連続1位記録を抜き去り、新記録を樹立すると今週は更に、その数字を12に伸ばしました。人気は英国だけには留まらず世界各国へと飛び火、既に17カ国のチャートを制しています。2011年、世界はAdeleを中心に回り始めていると言っても過言ではありません。では何故、Adele旋風が巻き起こっているのでしょうか?Guardian誌に掲載されていたコラム"How Adele conquered the world"からいくつか要素を抜粋して挙げてみます。




 素晴らしい歌唱で非常に素晴らしい楽曲を歌っている。
至極当然。ただ、これまでの白人女性ソウルシンガー(Duffy,Joss Stone,Pixie Lottなど)とAdeleは切り離して考える必要があるようです。




・Adeleが所属するレーベルの方針。
素晴らしい声の歌手ではなく、歌手としてのAdeleのキャリア形成に焦点を当て育ててきた。Adeleには仕事選択の自由度が与えられ、どの曲をシングルとして発売させるのか裁量を持つことが出来た。




・Adeleの人間性。
Amy Winehouseのように麻薬中毒者ではなく、Lilly Allen等のような大きな個性を持っておらず、Adeleの普通っぽさに美点である。




結果、"Adele"の才能が最大限アピール出来るようになり、彼女の既存のファン層を超えて、広範に渡り新たなファン層の獲得するに至った。

幸か不幸か福与かな外見から特別な魅力的を見出すのは難しいです。泡沫アイドル候補のように軽んじたセックスアピールが出来ない分、単純に才能勝負として、歌手の本質的部分が最大の魅力として浮き彫りとなり輝いています。グラミー新人賞を獲得した"19"の成功から、一回りも二回りも人間として、アーティストとして成熟を遂げたAdeleは簡単に崩れそうもありません。




"Rolling In The Deep"


より


"Set Fire To The Rain"

コレ最強。

あげいん。


【補足】Wikiで"21"のクレジットを調べるとFM"Rocketeer"で美声を披露していたのでも記憶に新しいRyan Tedderが"Rumour Has It"でAdeleと共作しています。

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